「おくりびと」元納棺師が語る納棺師の仕事とは?求人や給料は?きつい?恋愛は?

納棺師。いわゆるおくりびと。

映画で有名になりましたね。亡くなった故人を綺麗に整えてお送りする大事な仕事です。

皆さんのおじいちゃんお婆ちゃんでお世話になった方も多いのではないでしょうか?

筆者は昔、そんな納棺師。いわゆる「おくりびと」の仕事をしてました。

映画の「おくりびと」は見たことありませんが笑

今回の記事ではそんな知られざる仕事、納棺師について「元納棺師」がご紹介します。

納棺師(湯灌師、おくりびと)とは?

?

まずこちらの納棺師ですが色々名称があります。納棺師、湯灌師、おくりびとなどですね。

納棺師はお棺へ入れ整えること、湯灌師は個人の身体を綺麗に洗うところから。

「おくりびと」という名称は映画の「おくりびと」からです。

こちらの「おくりびと」という名称は納棺業界の大手である「納棺協会」が広めたものかつ使える名称になってます。正式に商標を持ってますね。

呼び方は違えど基本的にどれも同じ仕事を指します。

基本的に男女ペアの2人1組で仕事をします。

納棺師(湯灌師、おくりびと)の仕事内容は?

仕事内容

納棺師の仕事は基本的には僕のやってた当時のものですが次になります。

  • 斎場やお宅に出向き故人の身体を処置、洗い綺麗にする(場合によって遺族と一緒に儀式で)
  • 故人の表情を整え化粧で綺麗にする
  • 喪服や数珠、脚絆など故人の旅支度(服装)を整える
  • お棺に故人を納め整える
  • 備品の制作、準備など

以上の内容になります。それぞれ説明しましょう。

斎場やお宅に出向き故人の身体を処置し洗い綺麗にする

洗う

こちらですが納棺師の仕事は基本的に葬儀会社から割り振られます。

事務所で待機してると連絡がくるわけですね。

そして連絡がくると斎場や霊安室、遺族のお宅に出向き故人の身体を洗浄し綺麗にします。

内容としては殺菌力の強い特殊なボディーソープでお湯を使い全身を洗います。

その際、傷や出血なども適切に処置します。

これ以上は会社によっても変わるのですが髪の毛などもシャンプーを使い綺麗にしますね。

そして髭や顔の産毛なども剃刀で剃る、爪を切るなどもし故人さまを身綺麗にするといった内容です。

要は故人様が綺麗な身体で旅立てるようにお手伝いをするというわけです。

とても大事な仕事ですね。

因みにこれらの内容は儀式と一緒に遺族の前でやったり、裏方でやったりと様々です。

状況や会社などによっても変わってくるとこですね。

故人様の表情を整え化粧で綺麗にする

整える

結構故人様って何もしないと目が開いたり口が開いてきたりと穏やかでない表情になってしまいます。

そうならないように納棺師は故人さまの表情を綿を詰めて綺麗な穏やかな表情に整えたりします。

故人様が苦しそうな表情だとご遺族も辛いですからね。

そして綺麗な表情に整えた後はお化粧で更に綺麗にします。口紅やファンデーション、チークなど普通の化粧と同じようにですね。

場合によっては遺族からご生前に使ってたものを借りたり、ご遺族に手伝ってもらうこともありました。

綺麗な姿で送るために不可欠の内容になります。

喪服や数珠、脚絆など故人の旅支度(服装)を整える

旅支度

こちらは仏教でいういわゆる旅支度ですね。

喪服(経帷子)に手甲、脚絆、足袋、数珠、頭陀袋、六文銭、杖などで旅装を整えます。

宗派や宗教などでも変わってきます。

例えば神道式では経帷子ではなく浄衣ですしキリスト教だと洋服だったりしますね。

他、同じ仏教でも浄土真宗は死後に極楽までの旅はせずすぐに行けるので旅支度などは必要ありません。ご生前お気に入りの服装だったりします。

確か本門佛立宗もすでにうろ覚えですが少し違ったような…?

各宗教、宗派によって幅広い知識が必要になります。

とはいえどの宗派でもお棺に収める前に綺麗な服装に整えるところは同じですね。

お棺に故人を納め整える

こちらは洗体やお化粧、身支度などで綺麗にした故人様をお棺に納め整える内容です。

状況や会社によって変わりますが多くの場合はご遺族に手伝ってもらって一緒に整えます。

お気に入りだったお菓子を入れてあげたり、お花を添えたり、棺の蓋を閉めたりなどですね。

この際、故人様の化粧や表情に変化が起きたりしたら改めて少し整えたりもします。

そして最後に式場や霊安室に安置するとこまでやります。

備品の製作、準備など

こちらは裏方なのですが、お棺に収めるための枕飾りや緩衝材、儀式に使う道具などを買ったり作ったりなどして準備します。

他にも道具類を洗ったり洗浄剤を補充したり、車の給油や洗浄、事務所の掃除など他細々としたことがあります。

ここら辺はどの業界も同じですね。

納棺師はやりがいのある仕事?

やりがい

納棺師はとてもやりがいのある仕事です。

「仕事は基本お金のため」の僕ですらそう言うのだから間違いありません。

故人さまを綺麗に整えご遺族と故人さまのお別れの手助けをする。

遺族の苦しみや悲しみを少しでも抑え、心の整理や新たに前を向く方向に手助けする。とても大きな意義があります。

一生懸命故人さまを整え別れの儀式を終えた後に感謝の言葉をいただけることがあります。

そんな時は少しでも手助けになれた、最後のお別れの手助けが出来たのだなとなんともいえない感慨深さがありましたね。

納棺師の辛いとこは?

辛いとこ

ご遺体の処置

とてもやりがいある納棺師の仕事ですがもちろん辛いとこもあります。

まずご遺体と関わる仕事のためそこが大丈夫な人でないと勤まりません。

さらにたまにですが中には凄い状態のご遺体もあります。

腐敗が進んでたり、司法解剖後で処置が甘かったりと…。

そういう時は慣れてる僕でも正直しんどいものがありました。

ペアの女の子がテキパキと処置を進めてて尊敬したものです。こういう時女性は強いです笑

月8日シフト制

これは他の仕事とも同じですが休みが祝日など関係なく少ないのが辛かったです。

正月くらいは休みたいなあと思いましたね。

納棺師になるには?

飛び込む

未経験でも飛び込めば大丈夫

筆者は普通にタウンワークを見てたら求人があったのでそこで応募して納棺師になりました笑

給料に惹かれて…笑

納棺師になるためには特に特殊な資格や技能などは必要なく車の普通免許だけあればなれます。

納棺師、特に男性はハイエースを運転する必要があるので車の免許が必須なんですね。

納棺師に必要な技能や知識は入社してから研修や現場で叩き込まれます。完全にたたき上げの世界です。

なので未経験で特に知識や技能などなくても大丈夫です!飛び込みましょう!

この業界人手不足が深刻なので採用はされやすいかと思います笑

納棺師の学校がある?

学校

こちらは筆者は詳しくはないのですが納棺師になるための学校があるようです。

「おくりびとアカデミー」というらしいです。都内の田町にあるみたいですね。

納棺士になるための基礎的な知識と技術を習得します。
所作、宗教、衣装、メイク、遺体処置など、様々なシチュエーションに対応できる納棺士になるための基礎コースです。

「おくりびとアカデミー」より引用

とのことです。

ちらっと内容を見て見た感じ、実際に現場で必要な技能や知識、考え方などを学べるみたいです。

確かにこれらは実際に身につけて必要だったなと思いました。

当時ですが納棺師の業界は3年以内の離職率が80%を超える世界です。

なのでそれを避けるために助けになりそうな気がしますね。

残念ながら筆者は行ってないので詳しくは説明できないです。

納棺師の給料や年齢層、休みに恋愛は?

待遇

納棺師の給料

納棺師の給料は役職なしの平社員で基本月20万程で+歩合や手当が入って総額月20~35万程といったところです。

加えてボーナスも出ます。さらに遺族によっては数千円ほどのお心付けを頂けたりもありましたね。

繁忙期や閑散期、役職でも変わってきます。

冬や夏が忙しく給料も多く逆に春や秋は暇なことが多く給料も抑えめです。

役職については僕は昇進する前に辞めてしまったので分からないです汗

ですが風に聞いた話では結構上がるとかなんとか…。

課長クラスまで行くと忙しい分、大分上がるみたいですね。長く続く人は少ないので結構差があるのかと思います。

納棺師の年齢層

納棺師の年齢層は若い世代が多いです。

平社員は大体が20代ですね。30代以降になると大体の人が役職について現場は少なくなります。

というのも故人様や棺などを持ち上げたりする必要もあり非常に体力がいる仕事だからです。

年配の方だと腰をやってしまったりと仕事になりませんからね。

僕の当時の上司でも腰にサポーターを巻いたりしてる人が多かったです。

基本的には若い人の多い職場環境だと思ってもらって大丈夫です。

とはいえ30を過ぎてから入社する人も結構多いです。その場合は役職につくのも早かったりするので結構狙い目なのではないでしょうか?

納棺師の労働時間、休み

納棺師は大体が月8日休みのシフト制です。基本的に365日正月も稼働してます。

休日関係なく亡くなる方はいるので汗

年末や三が日休めるかは葬儀会社の休み次第なとこもありますね。

労働時間は大体朝8時頃から夕方5時頃までの8時間ほどです。加えて終わりころに業務が入ると残業ですね。

多すぎるというほどではありませんがそれなりにありました。

繁忙期は殆どの1〜3時間はあり逆に閑散期はほぼ定時で帰るという感じでしたね。

とはいえこの業界、残業代はちゃんと出るので稼ぎどきでした。

そこそこ健全なのではないでしょうか?

納棺師の恋愛

皆さん恋愛事情は凄い気になるかと思います笑

納棺師は若い人が多くシフト制で出会いが少ないせいか職場内結婚をする人が多かったです。

シフト制だと中々出会いの場に行くことも難しいです。

都内などの人が多いところならそれでも出会いも多いでしょうが、少し外れた都市に配属されると一気に出会いは無くなります。

加えて納棺師は若い人が多く、さらに基本男女のペアで行動します。

そのためかそこで恋仲になることは多い買ったですね。

外部の出会いが少なく同僚の異性との接点も非常に多いため職場内恋愛が多くなるんでしょうね。

納棺師の会社は?

会社

納棺業界には大手の会社が3つあります。

全国レベルの大手三社がしのぎを削る間に小さな会社がいくつもあるといった感じですね。

大手3社は次の3つです。

  • 入浴サービス株式会社
  • 納棺協会(NK東日本株式会社、NK北海道株式会社。正確には別)
  • 株式会社ケアサービス

の3つです。

求人を探してみるとだいたいこの3つのどれかに当たると思います。

それぞれ業務内容や待遇がちょっとずつ違ったりゴム手袋を使うか否かといった違いもあるので事前に詳しく確認しときましょう。

いわゆる映画の「おくりびと」をサポートしたことで有名なのはNK北海道株式会社(札幌納棺協会)です。

一番歴史が古いのは入浴サービス株式会社ですね。

僕の当時ではケアサービスは遺族満足度のためにゴム手袋はありませんでした。

といってももう結構前なので今は違うかもしれません。確認してみましょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?

少しでも納棺師という仕事について伝われば幸いです。

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